男はつらいよ 5さて、舞台は浅草柴又へ。今は亡き笠智衆さん演じるご隠居様が、なにやら怪しげな英語で道案内をなさっております。いやあ素敵。笠さんみたいなおじいさんになっていきたいものだぜ。寝込んでいるという寅さん。いつもの恋煩いでございます。「島とか海とか女の先生とか魚とか禁句」だそうで、こっちも気を使うよ、とおいちゃんが文句ゆっております。そりゃそうだ。とはいえ、なんだかんだいって寅さんに優しいとらやのみんな。忘れたいのに、甥っ子は「二十四の瞳」を読んでいるし、麒麟堂さんや備後屋さんは式根島に海釣りに行くというし(シマアジの季節だって)フラフラと式根島を目指して柴又を出ようとする寅さん、いつにもまして重症です。 さて、そんなところになんと、柴又駅に降り立つ真知子先生。まさかの再会に途端に元気になる寅さんでありまする。まあ調子がよい…とはいえ、それが寅さん。有頂天になります。 ふと握られた手に照れて、触られた手の匂いをかいでしまう寅さん。 一方場面は変わって御茶ノ水。ロシア語編集部にいる川谷拓三のもとに一本の電話が。BGMはいきなり「カチューシャ」なんだけど、これはタイトルの「ロシアより愛を込めて」のオマージュ。真知子先生が、可愛い御嬢さんと拓三に電話しています。このチアキちゃんという御嬢さん、真知子の死んだ親友の忘れ形見だという。誕生日の買い物をして、ロシア料理屋で三人で食事をしていると、娘が席を外したタイミグで真知子先生は死んだ親友の夫から不器用なプロポーズを受けます。 「愛しているといわれて、不愉快に思う女がいると思う?」 川谷さんの不器用な男がまたいい。それにしても不器用な男ばかりの映画だよな。 いや、男はみんな不器用なのかな… 寅さんはタコ社長と楽しくいっぱいやって帰ってくると、夜に先生が訪ねてきたという。 相談がると聞いて、朝10時調布の飛行場に向かうことになる寅さん。もしかして自分との結婚の相談じゃないかと思い込んでいい気もちで早めに寝る寅さんだが… 調布の飛行場へ。ラストシーンは如何に… (続く) 、男はつらいよ式根島編はこちらから~ ジャンル別一覧
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